专利摘要:
本文書は、とりわけ、少なくとも1つの埋め込み型心臓脱分極感知回路、電気刺激回路およびペーシングモード制御部を備える装置について検討する。埋め込み型心臓脱分極感知回路は心室から感知脱分極信号を得るように構成されており、電気刺激回路は少なくとも1つの埋め込み型心室電極にペーシング電気刺激エネルギーを提供するように構成されている。ペーシングモード制御部は、通常動作モードである第1ペーシングモードに従ったペーシング治療を与え、かつ第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードに従ったペーシング治療を与えるように構成されている。第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードは、第1ペーシングモードの間に与えられるペーシング治療と比較して、心室の少なくとも特定部分上におけるメカニカルストレス(機械的刺激)を増大させる。通常動作モードからストレス増大モードに切り替えられた場合、ペーシングモード制御部は、第2ペーシングモードと第3ペーシングモードとを交互に行う。
公开号:JP2011510702A
申请号:JP2010544360
申请日:2009-01-28
公开日:2011-04-07
发明作者:アルコット−クリシュナマーシー、シャンタ;アール. ジェリンスキ、ジョン;シプリー、ロバート;シー. シュロス、アラン;イー. スターマン、ジェフリー;エム. パストーレ、ジョセフ
申请人:カーディアック ペースメイカーズ, インコーポレイテッド;
IPC主号:A61N1-368
专利说明:

[0001] 本発明は間欠ペーシング治療に関する。]
背景技術

[0002] 埋め込み型医療装置(IMD)は、患者に埋め込まれるように設計された装置を備える。これらの装置の一部の例としては、埋め込み型ペースメーカー、埋め込み型除細動器(ICD)、心臓再同調療法装置(CRT)、およびそのような能力の組み合わせを備えた装置のような心臓機能管理(CFM)装置が挙げられる。前記装置は、電気治療または他の治療法を用いて患者を治療するため、または患者の状態の内部監視を通じて医師または介護者による患者の診断を支援するために、用いられ得る。前記装置は、患者内の電気的な心臓の活動を監視するために、1つ以上のセンス増幅器と連絡した1つ以上の電極を備え得る。また前記装置は、多くの場合において、1つ以上の他の内部患者パラメーターを監視するために1つ以上のセンサーを備える。埋め込み型医療装置の他の例としては、埋め込み型診断装置、埋め込み型薬剤送達システムまたは神経刺激能を備えた埋め込み型装置が挙げられる。]
[0003] 2008年1月29日出願の米国仮特許出願番号第61/024,431号に対して優先権の利益を主張する。前記出願は参照により余すところなく本願に援用される。]
発明が解決しようとする課題

[0004] IMDを受け入れた患者は、場合により、心不全代償不全(heart failure (HF) decompensation)または心不全(HF)の悪化に関連する他の事象を経験することがあった。H
Fの悪化は、日常活動を行うことを出来なくし、さらに患者の死亡さえ招き得る血行動態性能の低下をもたらし得る。HFの悪化に関連した症状としては、進行性心室拡張と呼ばれる進行性の駆出率の低下が挙げられる。電気的ペーシング治療は進行性心室拡張を防止し得る。]
課題を解決するための手段

[0005] この文書は、概して、患者または対象者の血行動態パラメーターを監視するためのシステム、装置および方法に関連する。装置の例は、少なくとも1つの埋め込み型心臓脱分極感知回路、電気刺激回路およびペーシングモード制御部を備える。埋め込み型心臓脱分極感知回路は心室から感知脱分極信号を得るように構成されており、電気刺激回路は少なくとも1つの埋め込み型心室電極にペーシング電気刺激エネルギーを提供するように構成されている。ペーシングモード制御部は、通常動作モードである第1ペーシングモードに従ったペーシング治療を与え、かつ第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードに従ったペーシング治療を与えるように構成されている。第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードは、第1ペーシングモードの間に与えられるペーシング治療と比較して、心室の少なくとも特定部分上におけるメカニカルストレス(機械的刺激)を増大させる。通常動作モードからストレス増大モードに切り替えられた場合、ペーシングモード制御部は、第2ペーシングモードと第3ペーシングモードとを交互に行う。]
[0006] 方法の例は、埋め込み型の装置を用いて、通常動作モードである第1ペーシングモードに従ったペーシング治療を与える工程と、第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードに従ったペーシング治療を与える工程とを含む。第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードは、第1ペーシングモードの間に与えられるペーシング治療と比較して、心室の少なくとも特定部分上におけるメカニカルストレスを増大させる。前記方法はまた
、通常動作モードからストレス増大モードに切り替えられた場合、第2ペーシングモードと第3ペーシングモードとを交互に行う工程も含む。]
[0007] 本節は、本特許出願の主題の概要を提供するものである。本節は、本発明の排他的または網羅的な説明を提供するものではない。詳細な説明は、本特許出願についてのさらに詳細な情報を提供するために含まれている。]
[0008] 図面において、それらの図面は必ずしも一定の縮尺で描写されておらず、同一数字は異なる視野における類似した構成要素を説明し得る。異なる文字の接尾辞を有する同一の数字は、類似した構成要素の異なる例を表わし得る。図面は、概して、例として、しかし限定する目的はなく、本文書で検討される様々な実施形態を示している。]
図面の簡単な説明

[0009] IMDを用いるシステムの例の部分の図。
IMDによって提供される間欠ペーシング治療の例のタイミング図。
ストレス増大モードにおける間欠ペーシング治療を提供するIMDの例の部分のブロック線図。
IMDによって提供される間欠ペーシング治療の別の例のタイミング図。
ストレス増大モードにおける間欠ペーシング治療を提供するIMDの別の例の部分のブロック線図。
ストレス増大モードにおける間欠ペーシング治療を提供する方法の例の流れ図。]
実施例

[0010] 埋め込み型医療装置(IMD)は、本願に記載される機能、構造、方法、またはそれらの組み合わせのうちの1つ以上を含み得る。例えば、心臓モニターまたは心臓刺激装置は下記に述べる有益な特徴および/またはプロセスの1つ以上を備えるように実施され得る。そのようなモニター、刺激装置または他の埋め込み型装置、部分的埋め込み型装置は、本願に記載される特徴の全てを備える必要はないが、独特の構造および/または機能性を提供する選択された特徴を備えて実施され得ることが意図される。そのような装置は様々な治療または診断の機能を提供するように実施され得る。]
[0011] 図1は、IMD105を用いたシステム100の部分の図である。IMD105の例としては、ペースメーカー、カルディオバータ、除細動器、心臓再同調療法(CRT)装置、および1つ以上の神経刺激装置、薬剤、薬物送達システムまたは他の治療法を含むか、またはそれらと協働して作用する心臓装置を含む他の心臓監視装置および治療送達装置が挙げられるが、これらに限定されるものではない。一例として、示したシステム100は心不整脈を治療するために用いられる。IMD105は、典型的には、1つ以上の心臓リード110,115,125によって患者または対象者の心臓に接続された電子装置を備える。IMD105の電子装置は、典型的には密閉された容器または「缶」内に封入された構成要素を備える。システム100はまた、典型的には無線周波数(RF)を用いることにより、または1つ以上の他の遠隔測定方法などにより、1つ以上の無線信号185をIMD105と通信するIMDプログラマまたは他の外部システム190を備える。] 図1
[0012] 示した例は、基端111および先端113を有する右心房(RA)リード110を備えている。基端111はIMD105のヘッダーコネクタ107に接続されている。先端113は、心房中隔またはその付近においてRA内に配置するために構成されている。RAリード110は、RAチップ電極114AおよびRAリング電極114Bのような1対の双極性電極を備え得る。RA電極114A,114Bは、RA内またはその付近に配置するための先端113において、リード本体に組み込まれており、リード本体内に延びる導
体を介してIMD105にそれぞれ電気的に接続されている。RAリードは心房中隔に配置されて示されているが、RAリードは、心耳またはその付近、心房自由壁、または他の場所に配置されてもよい。]
[0013] 示した例はまた、基端117および先端119を有する右心室(RV)リード115を備える。基端117はヘッダーコネクタ107に接続されている。先端119はRV内に配置するために構成されている。RVリード115は、基端側除細動電極116、先端側除細動電極118、RVチップ電極120A、およびRVリング電極120Bのうちの1つ以上を備え得る。除細動電極116は、一般に、RAおよび/または上大静脈内における上室配置に適した位置などにおいて、リード本体に組み込まれている。除細動電極118は、RV内における配置などのための先端119付近でリード本体に組み込まれている。RV電極120A,120Bは双極電極対を形成し、一般に先端119においてリード本体に組み込まれている。電極116,118,120A,120Bは、リード本体内に延びる1つ以上の導体などを介して、IMD105にそれぞれ電気的に接続されている。基端側除細動電極116、先端側除細動電極118、またはIMD105の缶上に形成された電極は、心臓へのカルディオバージョンパルスまたは除細動パルスの送達を可能にする。]
[0014] RVチップ電極120A、RVリング電極120B、またはIMD105の缶上に形成された電極は、RV脱分極を表すRV電位図信号を感知し、RVペーシングパルスを与えることを可能にする。一部の例において、IMDは、感知信号の増幅および/またはフィルタリングを提供するためにセンス増幅器回路を備える。RAチップ電極114A、RAリング電極114B、またはIMD105の缶上に形成された電極は、RA脱分極を表すRA電位図信号を感知することを可能にし、RAペーシングパルスを与えることを可能にする。感知およびペーシングは、IMD105が心腔収縮のタイミングを調節することを可能にする。一部の例において、IMD105は、RAにおいて電気信号を感知し、所望の心房−心室(AV)遅延時間でRVをペーシングすることにより、心房脱分極のタイミングに対して、心室脱分極のタイミングを調節することができる。]
[0015] 左心室(LV)リード125は、基端121および先端123を有する長尺状リード本体を備える冠状動脈ペーシングまたは感知リードを備え得る。基端121はヘッダーコネクタ107に接続されている。先端123は冠状静脈内に配置または挿入するために構成されている。LVリード125は、LVリングまたはチップ電極128A、およびLVリング電極128Bを備え得る。LVリード125の先端側部分は、LV電極128A,128Bが冠状静脈内に配置されるように、冠状静脈洞および冠状静脈内に配置するために構成されている。LV電極128A,128Bは双極電極対を形成し、典型的には先端123においてリード本体に組み込まれている。各々は、リード本体内に延びる1つ以上の導体などを介して、IMD105に電気的に接続されている。LVチップ電極128A、LVリング電極128B、またはIMD105の缶上に形成された電極は、LV脱分極を表すLV電位図信号を感知して、LVペーシングパルスを与えることを可能にする。]
[0016] IMDは、缶、ヘッダーおよび不関電極、並びに皮下的なアレイまたはリード電極(すなわち非胸腔内電極)を含む、経静脈的な心外膜電極(すなわち胸腔内電極)および/または皮下的な非胸腔内電極を含む様々な電極配置を有して構成され得る。一部のIMDは、リードを有さない電極を用いて、心臓の脱分極を表す信号を感知することができる。]
[0017] 上記で検討したように、HFの悪化に関連する症状としては、進行性心室拡張または駆出率の低下が挙げられる。時には、心室収縮の同期不全を引き起こすことによって、進行性心室拡張を防止することもある。この同期不全は、IMDを用いた間欠ペーシング治療によって提供され得る。間欠ペーシング治療は、心筋壁の局所領域にストレスをもたらす
心室同期不全を増大させることを目的としている。前記ストレスは、他よりも遅く活性化される領域において引き起こされる。この間欠的な局所的ストレスの提供は、心室拡張の進行を停止させ得る。]
[0018] 図2は、IMDによって提供される間欠ペーシング治療の例のタイミング図200の図である。タイミング図200は間欠ペーシング治療セッションを示している。間欠ペーシングセッションの前および後には、IMDは、規則的な脱分極が心腔内に生じることを可能にする通常動作モード(例えば、NASPE/BPEG定義DDDペーシングモード)においてペーシング治療を提供する。間欠ペーシングセッションは、ペーシングモードAとペーシングモードBとを交互に行う3つのサイクルを含む。ペーシングモードAとペーシングモードBとを交互に行うことにより、通常動作モードの間に与えられるペーシング治療と比較して、心室の少なくとも特定部分上におけるメカニカルストレスを増大させる。この間欠ペーシング治療はストレス増大モードと呼ぶことができ、心室拡張の進行に対する制御を提供することを目的としている。] 図2
[0019] 図3は、ストレス増大モードでの間欠ペーシング治療を提供するIMD300の部分のブロック線図である。IMD300は、少なくとも1つの埋め込み型心臓脱分極感知回路305、電気刺激回路310、およびペーシングモード制御部315を備える。心臓脱分極感知回路305は、例えばセンス増幅器回路を用いることなどにより、心室から感知脱分極信号を得る。電気刺激回路は、少なくとも1つの埋め込み型心室電極にペーシング電気刺激エネルギーを提供する。] 図3
[0020] ペーシングモード制御部315は、ソフトウェアまたはファームウェアにおいて命令を解釈または実行する、デジタルシグナルプロセッサー、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロプロセッサーまたは他の種類のプロセッサーを備え得る。一部の例において、ペーシングモード制御部315は、ハードウェア回路中に実装される状態機械またはシーケンサーを備え得る。ペーシングモード制御部315は、ハードウェア、ファームウェアまたはソフトウェアの任意の組み合わせを含み得る。ペーシングモード制御部315は、本願に記載する機能を行なうために1つ以上の回路を備える。回路は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたは任意のそれらの組み合わせを含み得る。例えば、回路は、ペーシングモード制御部315上で実行するソフトウェア上の命令を含み得る。1つ以上の回路によって多面的機能が果たされ得る。]
[0021] ペーシングモード制御部315は、心臓脱分極感知回路305および電気刺激回路310に通信可能に接続(communicatively coupled)されている(例えば、ペーシングモード
制御部315は、たとえ心臓脱分極感知回路305および電気刺激回路310との間に接続された介在回路が存在することがあっても、心臓脱分極感知回路305および電気刺激回路310と信号を通信することができる)。]
[0022] ペーシングモード制御部315は、通常動作モードである第1モードに従ったペーシング治療を(心臓脱分極感知回路305および電気刺激回路310を介して)与える。ペーシングモード制御部315はまた、ストレス増大モードにおいて、間欠ペーシング治療を与える。]
[0023] 通常動作モードからストレス増大モードに切り替えられた場合、ペーシングモード制御部315は、第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードに従ったペーシング治療を与える。第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードは、第1ペーシングモードの間に与えられるペーシング治療と比較して、心室の少なくとも特定部分上におけるメカニカルストレスを増大させる。通常動作モードからストレス増大モードに切り替えられた場合、ペーシングモード制御部315は、ペーシング治療を第2ペーシングモードと第3
ペーシングモードとで(例えば図2のペーシングモードAとペーシングBとで)交互に行う。] 図2
[0024] 一部の例において、心臓脱分極感知回路305は、心房または心房付近における埋め込み型電極の配置などによって、心房から感知脱分極信号を得るように構成されており、電気刺激回路は、心房電極にペーシング電気刺激エネルギーを提供するように構成されている。一部の例において、ペーシングモード制御部315は、通常動作モードにおいて、NASPE/BPEG定義DDDペーシングモードを提供する。]
[0025] 一部の例において、第2ペーシングモードにある場合、ペーシングモード制御部315は、V−V間隔が所定の心室間隔(例えばNASPE/BPEG定義VVIペーシングモード)を超えるとき、心房の心臓事象から心室のペーシングのタイミングを図ることなく、少なくとも1つの心室(V)をペーシングする。一部の例において、第3ペーシングモードにある場合、ペーシングモード制御部315は、心房をペーシングし、その心房におけるペースに応答して、心室において生じている任意の内因性心臓脱分極事象(例えばNASPE/BPEG定義DOOペーシングモード)を考慮することなく、所定の固定または動的AV遅延の終了後に少なくとも1つの心室のペーシングを引き起こす。]
[0026] ペーシングモード制御部315はメモリ320を備えるか、またはメモリ320に接続されている。一部の例において、メモリ320は、第1ペーシングモードに戻る前のストレス増大モードの間に、第2ペーシングモードと第3ペーシングモードとを交互に行うサイクルのプログラム可能な数を指定する値を格納するストレス増大サイクル記憶領域325を備える。換言すると、格納された値は、ストレス増大モードセッション中に間欠ペーシングがペーシングモードAとペーシングモードBとを交互に行う回数である。]
[0027] 一部の例において、メモリ320は、第3ペーシングモードに交替する前の第2ペーシングモードの継続時間を指定する第2ペーシングモードサイクル長記憶領域と、第2ペーシングモードに交替する前の第3ペーシングモードの継続時間を指定する第3ペーシングモードサイクル長記憶領域とを備える。サイクル長のための第2ペーシングモード記憶領域および第3ペーシングモード記憶領域は、異なる値に対して、独立してプログラム可能である。したがって、図2において、ペーシングモードAにおいて費やされる継続時間は、ペーシングモードBにおいて費やされる時間とは異なり得る。] 図2
[0028] 一部の例において、ストレス増大サイクル記憶領域325は、通常動作モードに自動的に切り替わる前にストレス増大モードにおいて費やされる継続時間を指定する。したがって、図2において、ストレス増大モードセッションの長さはプログラム可能である。一部の例において、ストレス増大サイクル記憶領域325は、ストレス増大モードに自動的に切り替わる前に通常動作モードにおいて費やされる継続時間を指定する。一部の例において、ストレス増大サイクル記憶領域325は、患者に与えるストレス増大モードセッションの総数を指定する。一部の例において、ストレス増大サイクル記憶領域325は、1日当たりに与えるストレス増大モードセッションの総数を指定する。一部の例において、ストレス増大サイクル記憶領域は、ストレス増大モードを開始する時刻を指定する。一部の例において、ストレス増大サイクル記憶領域はストレス増大モードを作動させる日数を指定する。] 図2
[0029] いくつかの例によれば、図2に示したように、あるストレス増大バーストにおいて、多数のストレス増大モードセッションが与えられる。一部の例において、ストレス増大サイクル記憶領域325は、ストレス増大バーストにおけるストレス増大モードセッションの数を指定する。一部の例において、ストレス増大サイクル記憶領域325は、1日当たりのストレス増大バーストの回数を指定する。一部の例において、ストレス増大サイクル記
憶領域325は、ストレス増大モードセッション間の期間(例えばバーストにおけるセッション間の通常動作モードの継続時間)を指定する。] 図2
[0030] 図4は、IMDによって提供される間欠ペーシング治療の別の例のタイミング図400の図である。前記例において、ペーシングモードAからペーシングモードBに切り換える間に、IMDによってペーシングエネルギーが与えられない期間405が存在する。ペーシングモードBからペーシングモードAに切り換える間に、ペーシングエネルギーが与えられない期間410も存在する。したがって、一部の例において、ストレス増大サイクル記憶領域325は、第2ペーシングモードと第3ペーシングモードとの間のペーシング電気刺激エネルギーが与えられない期間を指定する。一部の例において、期間405,410は別々にプログラム可能である。] 図4
[0031] 図3に戻ると、ペーシングモード制御部315は、独立してプログラム可能なペーシングパラメーターを用いて、第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードにおけるペーシング治療を与える。一部の例において、ペーシングモード制御部315は、第2ペーシングモードにおいて、第3ペーシングモードにおけるプログラム可能なNASPE/BPEG定義ペーシングモードとは異なる、プログラム可能なNASPE/BPEG定義ペーシングモードを与える。一部の例において、ペーシングモード制御部315は、第2ペーシングモードにおいて、第3ペーシングモードとは異なるプログラム可能なレートでペーシング治療を与える。一部の例において、IMD300は、心臓またはその周囲の部位に配置される複数の埋め込み型電極を備える。ペーシングモード制御部315は、1つ以上の異なるプログラム可能なペーシング部位に、第2および/または第3ペーシングモードでペーシングを与える。] 図3
[0032] 一部の例において、ペーシングモード制御部315は、第2ペーシングモードにおいて、第3ペーシングモードとは異なるプログラム可能なペーシング振幅でペーシングを与える。一部の例において、ペーシングモード制御部315は、第2ペーシングモードにおいて、第3ペーシングモードとは異なるプログラム可能なペーシングパルス幅でペーシングを与える。]
[0033] 一部の例において、第2ペーシングモードまたは第3ペーシングモードの少なくとも一方は、心房および心室にペーシングを与えることを含む。一部の例において、ストレス増大サイクル記憶領域325は、第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードの少なくとも一方に対してプログラム可能な心房−心室(AV)遅延間隔を指定する。一部の例において、電気刺激回路310は、右心室(RV)における少なくとも1つの埋め込み型心室電極と、左心室(LV)における少なくとも1つの埋め込み型電極とに、ペーシング電気刺激エネルギーを提供する。第2ペーシングモードまたは第3ペーシングモードの少なくとも一方は、RVおよびLVにペーシングを与えるペーシングモード制御部315にペーシングを与えることを含む。]
[0034] 一部の例によれば、ストレス増大モードは、心筋壁の局所領域に対して、様々な程度のメカニカルストレスを提供するようにプログラムされ得る。一部の例において、ストレスの変化は、ストレス増大モードにおけるAV遅延間隔が通常モードのAV遅延間隔から短縮される量によって提供される。特定の例では、AV遅延間隔を20パーセント(20%)短縮することにより、ストレス増大モードにおいてより低レベルのストレスが提供される。特定の例では、AV遅延間隔を40パーセント(40%)短縮することにより、ストレス増大モードにおいて中間レベルまたはノミナルレベルのストレスが提供される。特定の例では、AV遅延間隔を60パーセント(60%)短縮することにより、ストレス増大モードにおいて高レベルのストレスが提供される。]
[0035] 一部の例において、より低レベルのストレスが、より高レベルのストレスよりも長い期間にわたって提供され得る。特定の例では、低レベルのストレスを有するストレス増大モードが60分間にわたって提供され得、前記ストレス増大モードはストレス増大モードのオン・オフを周期的に繰り返すことなく提供され得る。これは、運動強度は低いが、運動時間は長い心血管の運動トレーニングに類似し得る。]
[0036] 特定の例において、ノミナルレベルのストレスを有するストレス増大モードが30分間にわたって提供され得、前記ストレス増大モードはオン・オフを周期的に繰り返され得る。一部の例において、ストレス増大モードを繰り返し停止させること(cycling off)は、
その繰り返し停止時間(cycle off time)(以下「サイクルオフ時間」と称する)の間に、通常ペーシングモードに従ったペーシング治療を与えることを含む。一部の例において、ストレス増大モードを繰り返し停止することは、そのサイクルオフ時間の間に、ペーシング治療を提供しないことを含む。特定の例において、高レベルのストレスによるストレス増大モードは15分間にわたって提供され得、ストレス増大モードはオン・オフを繰り返されてもよい。これは、運動強度は高く、運動時間は短いウェイトトレーニングに類似し得る。]
[0037] 一部の例において、図3のストレス増大サイクル記憶領域325は、第2ペーシングモードまたは第3ペーシングモードの少なくとも一方の間に所望のメカニカルストレスのレベルの表示を格納する。ペーシングモード制御部315は、メカニカルストレスの所望のレベルの表示に従って、AV遅延間隔およびストレス増大モードセッションの継続時間を指定する。特定の例において、AV遅延間隔および継続時間は、所望のストレスレベルに従ってインデックス付けされた参照テーブルに含まれ得る。特定の例において、ペーシングモード制御部315は、ストレス増大モードセッション中のサイクルオン時間およびサイクルオフ時間を指定する。サイクルオン時間の間には、第2および/または第3ペーシングモードに従ったペーシング治療が提供され、サイクルオフ時間の間には、通常モードに従ったペーシング治療が提供されるか、またはペーシング治療は提供されない。] 図3
[0038] 所望のストレスレベルに従った間欠ペーシング治療パラメーターの自動指定は、医師が間欠ペーシング治療のプログラムを容易にできるようにし得る。
一部の例において、ストレス増大モードのストレスレベルはある種の心不全疾患の病状の徴候から判定される。ストレス増大サイクル記憶領域325は、患者の心不全疾患の病状の徴候を格納する。ペーシングモード制御部315は、心不全疾患の病状の徴候に従ってストレスレベル(例えばAV遅延間隔およびストレス増大モードセッションの継続時間)を指定する。]
[0039] 特定の例において、ペーシングモード制御部315は、前記徴候が、患者はHFを有しているが収縮機能を保持している(PSF)ということである場合には、長期間にわたる低ストレスレベルを指定する。特定の例において、ペーシングモード制御部315は、前記徴候が、患者は虚血症状を発現しているということである場合には、オン・オフを繰り返す中程度の期間にわたる中程度または公称ストレスレベルを指定する。特定の例において、前記徴候が、患者は拡張型心筋症(DCM)を有しているということである場合には、ペーシングモード制御部315は、オン・オフを繰り返す短期間にわたる高ストレスレベルを指定する。]
[0040] ストレス増大モードの間に、第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードのNASPE/BPEG定義ペーシングモードを変更することが望ましいことがある。一部の例において、ペーシングモード制御部315は、ストレス増大モードの間に、第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードの少なくとも一方のNASPE/BPEG定義ペーシングモードを変更するように構成されている。例えば、第2ペーシングモードまたは第
3ペーシングモードのいずれかは、NASPE/BPEG定義VVIペーシングモードからNASPE/BPEG定義VOOペーシングモードに変更され得る。ストレス増大セッション間において、またはあるストレス増大モードセッション内において、1つまたは複数のペーシングモードが変更されてもよい。]
[0041] 一部の例によれば、ストレス増大モードは、第2および第3以上のペーシングモードから成る。ペーシングモード制御部315は、少なくとも1つの付加的なペーシングモードに従ったペーシング治療を与える。第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードと同様に、付加的なペーシングモードもまた、通常動作モードの間に与えられるペーシング治療と比較して、心室の少なくとも特定部分上におけるメカニカルストレスを増大する。通常動作モードからストレス増大モードに切り替えられた場合、ペーシングモード制御部315は、第2ペーシングモード、第3ペーシングモードおよび付加的なペーシングモードを交互に行う。例えば、図2において、ストレス増大モードセッションは、ペーシングモードA、ペーシングモードBおよびペーシングモードCを交互に行うであろう。] 図2
[0042] 図5は、ストレス増大モードにおいて間欠ペーシング治療を与える別のIMD500の部分のブロック線図である。IMD500は、埋め込み型心臓脱分極感知回路505、電気刺激回路510、およびペーシングモード制御部515を備える。IMD500はまた、センサー回路530、センサー回路530に通信可能に接続された信号解析部535、およびペーシングモード制御部515も備える。センサー回路530は、対象者の1つ以上の生理学的心血管系事象を示す電気的センサー信号を生成する。信号解析部535は、電気的センサー信号によって提供される情報から、ストレス増大モードの態様に禁忌を示す患者の生理的状態を検知する。一部の例において、信号解析部535は、電気的センサー信号によって提供される信号を用いて、心房性または心室性不整脈の発現を検知し得る。信号解析部535は、1つまたは複数の所定のタイプの不整脈を検知する不整脈検出器を備え得る。心房性または心室性不整脈は、少なくともストレス増大モードの態様に禁忌を示す患者の生理的状態の例である。一部の例では、ストレス増大は、生理的状態によって全面的に禁忌を示されることがある。] 図5
[0043] 一部の例において、信号解析部535によって、ストレス増大モードの態様に禁忌が示される場合、ペーシングモード制御部515はストレス増大モードを禁止する。一部の例において、ペーシングモード制御部515は、ストレス増大モードが所定の継続時間にわたって禁止された後に、ストレス増大モードを再試行する。一部の例において、ペーシングモード制御部515は、ストレス増大モードを不能にする前に、再試行の所定の試行回数にわたって、ストレス増大モードを再試行する。一部の例において、信号のアナライザー535によってストレス増大モードの態様に禁忌が示される場合、ペーシングモード制御部515は自動的にストレス増大モードを変更する。例えば、ペーシング振幅は、検知された生理的状態により変更され得る。]
[0044] 一部の例によれば、IMD500は、ペーシングモード制御部515に一体化されているか、または同制御部515に通信可能に接続されたメモリ520を備える。メモリ520は、NASPE/BPEG定義ペーシングモードの参照テーブル540を格納する。信号解析部535を用いて検知された生理学的状態が第2ペーシングモードまたは第3ペーシングモードに対して禁忌を示す場合、ペーシングモード制御部515は、第2ペーシングモードまたは第3ペーシングモードの少なくとも一方を、参照テーブル540からの異なるペーシングモードと置き換える。例えば、ペーシングモード制御部515は、検知された生理学的状態に基づいて、第3ペーシングモードをDOOからVOOに変更してもよい。一部の例において、参照テーブル540は、患者に適切であると考えられるNASPE/BPEG定義ペーシングモードのみを含んでいる。換言すると、禁忌であるNASPE/BPEG定義ペーシングモードは含まれていない。]
[0045] 図5はまた、IMD500と通信するために用いられる外部システム550を示している。IMD500は、外部システム550と無線通信とするために、ペーシングモード制御部515に接続された通信回路545を備える。外部システム550は、ストレス増大ペーシング機能の1つ以上のパラメーターを構成するためにユーザー・インタフェース555を備える。例えば、ユーザー・インタフェース555は、医師が記入するためにパラメーターのテーブルを表示してもよいし、または医師が変更するためにデフォルトのパラメーターを表示してもよい。その後、外部システム550は、メモリ520に含まれるストレス増大サイクル記憶領域に格納するために、IMD500にパラメーターを送信する。] 図5
[0046] 図6は、ストレス増大モードにおける間欠ペーシング治療を与える方法の例の流れ図である。ブロック605では、IMDを用いて、第1ペーシングモードに従ってペーシング治療が与えられる。第1ペーシングは、心腔に規則的な脱分極を生じさせる通常動作モード(例えばNASPE/BPEG定義DDDペーシングモード)である。] 図6
[0047] ブロック610では、IMDを用いて、第2ペーシングモードに従って、ペーシング治療が与えられる。第2ペーシングモードは、第1ペーシングモードの間に与えられるペーシング治療と比較して、心室の少なくとも特定部分上におけるメカニカルストレスを増大させる。ブロック615では、IMDによって、第3ペーシングモードに従ってペーシング治療が与えられる。第3ペーシングモードはまた、第1ペーシングモードの間に与えられるペーシング治療と比較して、心室の少なくとも特定部分上におけるメカニカルストレスを増大させる。]
[0048] ブロック620では、IMDが通常動作モードからストレス増大モードに切り替えられると、ペーシング治療は第2ペーシングモードと第3ペーシングモードとを交互に行う。第2ペーシングモードと第3ペーシングモードとを交互に行う間欠ペーシングは、心筋壁の局所領域にストレスをもたらすために心室同期不全を増大させることを目的とするものである。この間欠的な局所ストレスの提供は、例えば、心室拡張の進行の停止などにより、HF患者の血行動態性能の悪化を停止する。]
[0049] 上記の詳細な説明は、詳細な説明の一部を形成する添付図面への言及を含む。図面は、例証として、本発明が実施され得る特定の実施形態を示している。これらの実施形態はまた本願では「例」とも称される。本文書において参照した全ての刊行物、特許および特許文献は、参照により個々に援用されるかのように、参照により余すところなく本願に援用される。本文書と、そのように参照により援用された文書との間で用法が一致しない場合には、援用された参考文献における用法は、本文書のそれに対する補足であると考えられるべきであり、相容れない矛盾については、本文書における用法が支配する。]
[0050] 本文書において、用語「a」または「an」は、特許文献において共通であるように、他
の例または「少なくとも1つ(at least one)」または「1つ以上(one or more)」の使用
とは無関係に、1つまたは1つより多くを包含するように用いられる。この文書において、用語「または(or)」は、別段の指示がない限り、「AまたはB」は、「BではなくA」、「AではなくB」、および「AおよびB」を含むように、非排他的なまたはを指している。添付する請求項において、用語「備えるincluding」および「そこでin which」は、
「備えるcomprising」および「そこでwherein」という各用語の平易な英語の同意義とし
て用いられる。また、以下の特許請求の範囲において、用語「備える(including)」およ
び「備える(comprising)」は非制限的である、すなわち、請求項においてそのような用語の後に列記されたものに加えて要素を含むシステム、装置、物品またはプロセスは、依然としてその請求項の範囲内にあると見なされる。さらに、以下の特許請求の範囲において
、用語「第1」、「第2」、および「第3」などは、単に標識として用いられており、それらの対象に対して数的な要件を課するものではない。]
[0051] 本願に記載した方法の例は、少なくとも一部分において、機械によって実施されるか、またはコンピューターによって実施され得る。いくつかの例としては、上記の例に記載したような方法を行なう電子装置を構成するように作用可能な命令によってコード化されたコンピューター可読媒体または機械可読媒体が挙げられる。そのような方法の実現は、マイクロコード、アセンブリ言語コード、高水準言語コードなどのようなコードを含み得る。そのようなコードは、様々な方法を行なうためのコンピューター可読命令を含み得る。前記コードは、コンピュータプログラム製品の一部を形成してもよい。さらに、前記コードは、実行中、または他の時に、1つ以上の揮発性または不揮発性のコンピューター可読媒体上に具体的に格納されていてもよい。これらのコンピューター可読媒体としては、ハードディスク、リムーバル磁気ディスク、リムーバル光ディスク(例えばコンパクトディスクおよびディジタルビデオディスク)、磁気カセット、メモリーカードまたはメモリースティック、ランダムアクセスメモリー(RAM)、読出し専用メモリー(ROM)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。]
[0052] 上記の説明は、例示であり、限定的なものではないことが意図される。例えば、上述の例(またはそれらの1つ以上の態様)は互いに組み合わせて用いてもよい。上記の説明の検討により、当業者などによって、他の実施形態が用いられ得る。要約書は、読者が技術的な開示の性質を迅速に確認することができるようにするために、米国特許法施行規則第1.72条(b)に準拠するために提供される。要約書は、特許請求の範囲または意味を解釈または限定するためには用いられないという理解で提出されている。また、上記の詳細な説明において、様々な特徴は開示を簡素化するために一まとめにされてもよい。これは、権利請求されていない開示した特徴が任意の請求項に対して必須であることを意図するものと解釈されるべきではない。むしろ、本発明の主題は、特定の開示された実施形態のすべての特徴の内に存する。したがって、以下の特許請求の範囲は、これにより詳細な説明に組み入れられ、各請求項は、本発明の別個の実施形態として自立している。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲および係る特許請求の範囲が権利を享受する均等物の全範囲に関連して決定されるべきである。]
权利要求:

請求項1
心室から感知脱分極信号を得るように構成された少なくとも1つの埋め込み型心臓脱分極感知回路と、少なくとも1つの埋め込み型心室電極にペーシング電気刺激エネルギーを提供するように構成された電気刺激回路と、前記心臓脱分極感知回路および電気刺激回路に通信可能に接続されているペーシングモード制御部とを備える装置であって、前記ペーシングモード制御部は、第1モードに従ったペーシング治療を与えるように構成されており、第1モードは通常動作モードであり、前記ペーシングモード制御部は、第2ペーシングモードに従ったペーシング治療を与えるように構成されており、第2ペーシングモードは、第1ペーシングモードの間に与えられるペーシング治療と比較して、心室の少なくとも特定部分上におけるメカニカルストレスを増大させ、前記ペーシングモード制御部は、第3ペーシングモードに従ったペーシング治療を与えるように構成されており、第3ペーシングモードは、第1ペーシングモードの間に与えられるペーシング治療と比較して、心室の少なくとも特定部分上におけるメカニカルストレスを増大させ、前記ペーシングモード制御部は、前記通常動作モードからストレス増大モードに切り替えられた場合、第2ペーシングモードと第3ペーシングモードとを交互に行うように構成されている、装置。
請求項2
前記ペーシングモード制御部は、ストレス増大サイクル記憶領域を備えるか、または同記憶領域に接続されており、前記記憶領域は、第1ペーシングモードに従ったペーシング治療を与えるために第1ペーシングモードに戻る前のストレス増大モード中における、第2ペーシングモードと第3ペーシングモードとを交互に行うサイクルのプログラム可能な数を指定する値を格納するように構成されている、請求項1に記載の装置。
請求項3
前記ペーシングモード制御部は、第3ペーシングモードに交替する前の第2ペーシングモードの継続時間を指定するように構成された第2ペーシングモードサイクル長記憶領域と、第2ペーシングモードに交替する前の第3ペーシングモードの継続時間を指定するように構成された第3ペーシングモードサイクル長記憶領域とを備えるか、またはそれらの記憶領域に接続されており、第2ペーシングモード記憶領域および第3ペーシングモード記憶領域は、異なる値に対して、独立してプログラム可能である、請求項2に記載の装置。
請求項4
前記ペーシングモード制御部は、ストレス増大サイクル記憶領域を備えるか、または同記憶領域に接続されており、前記ストレス増大サイクル記憶領域は、通常動作モードに自動的に切り替わる前にストレス増大モードにおいて費やされる継続時間と、ストレス増大モードに自動的に切り替わる前に通常動作モードにおいて費やされる継続時間と、ストレス増大モードセッションの数と、1日当たりのストレス増大モードセッションの数と、ストレス増大バーストにおけるストレス増大モードセッションの数と、1日当たりのストレス増大バーストの数と、ストレス増大モードセッション間の期間と、ペーシング電気刺激エネルギーが与えられない、第2ペーシングモードと第3ペーシングモードとの間の期間と、ストレス増大モードを作動させる日数と、ストレス増大モードを開始する時刻とのうちの少なくとも1つを指定するように構成されている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の装置。
請求項5
第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードは1つ以上の独立してプログラム可能なペーシングパラメーターによってストレス増大を提供し、前記パラメーターは、ペーシング部位、NASPE/BPEG定義ペーシングモード、ペーシングレート、ペーシング振幅、ペーシングパルス幅、心房−心室(AV)遅延間隔、または左心室(LV)オフセット間隔のうちの少なくとも1つを含む、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の装置。
請求項6
第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードはNASPE/BPEG定義ペーシングモードであり、前記ペーシングモード制御部は、ストレス増大モードの間に、第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードの少なくとも一方のNASPE/BPEG定義ペーシングモードを変更するように構成されている、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置。
請求項7
前記ペーシングモード制御部は、少なくとも1つの付加的なペーシングモードに従ったペーシング治療を与える構成されており、前記付加的なペーシングモードは、第1ペーシングモードの間に与えられるペーシング治療と比較して、心室の少なくとも特定部分上においるメカニカルストレスを増大させ、前記ペーシングモード制御部は、通常動作モードからストレス増大モードに切り替えられた場合に、第2ペーシングモード、第3ペーシングモード、および付加的なペーシングモードを交互に行うように構成されている、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の装置。
請求項8
対象者の1つ以上の生理学的心血管系事象を示す電気的センサー信号を生成するように構成されたセンサー回路と、前記センサー回路およびペーシングモード制御部に通信可能に接続された信号解析部とを備え、前記信号解析部は、電気的センサー信号によって提供される情報から、ストレス増大モードの態様に禁忌を示す患者の生理的状態を検知するように構成されている、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の装置。
請求項9
前記ペーシングモード制御部は、信号解析部によってストレス増大モードの態様に禁忌が示される場合、ストレス増大モードを禁止するように構成されている、請求項8に記載の装置。
請求項10
前記ペーシングモード制御部は、ストレス増大モードが所定時間にわたって禁止された後に、ストレス増大モードを再試行するように構成されている、請求項9に記載の装置。
請求項11
前記ペーシングモード制御部は、ストレス増大モードを無効にする前に、再試行の所定の試行回数にわたってストレス増大モードを再試行するように構成されている、請求項9または10に記載の装置。
請求項12
前記ペーシングモード制御部は、信号解析部によってストレス増大モードの態様に禁忌が示される場合に、ストレス増大モードを自動的に変更するように構成されている、請求項9乃至11のいずれか1項に記載に記載の装置。
請求項13
NASPE/BPEG定義ペーシングモードの参照テーブルを格納する、前記ペーシングモード制御部に通信可能に接続されたメモリを備え、前記ペーシングモード制御部は、信号解析部によって第2ペーシングモードまたは第3ペーシングモードに禁忌が示される場合に、第2ペーシングモードまたは第3ペーシングモードの少なくとも一方を前記参照テーブルからの異なるペーシングモードに置き換えるように構成されている、請求項9乃至12のいずれか1項に記載の装置。
請求項14
前記埋め込み型心臓脱分極感知回路は心房から感知脱分極信号を得るように構成されており、前記電気刺激回路は、少なくとも1つの埋め込み型心房電極にペーシング電気刺激エネルギーを提供するように構成されており、第2ペーシングモードは、V−V間隔が所定の心室間隔を超えるとき、心房の心臓事象から心室のペーシングのタイミングを図ることなく、少なくとも1つの心室(V)をペーシングすることを含み、第3ペーシングモードは、心房をペーシングすることと、その心房のペーシングに応答して、心室において生じている任意の内因性心臓脱分極事象を考慮することなく、所定の固定または動的AV遅延の終了後に、少なくとも1つの心室のペーシングを引き起こすこととを含む、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の装置。
請求項15
前記ペーシングモード制御部は、ストレス増大サイクル記憶領域を備えるか、または同記憶領域に接続されており、前記ストレス増大サイクル記憶領域は、第2ペーシングモードまたは第3ペーシングモードの少なくとも一方の間に所望されるメカニカルストレスのレベルの表示を格納するように構成されており、前記ペーシングモード制御部は、前記所望されるメカニカルストレスのレベルの表示に従って、AV遅延間隔およびストレス増大モードセッションの継続時間を指定するように構成されている、請求項1乃至14のいずれか1項に記載に記載の装置。
請求項16
前記ペーシングモード制御部は、ストレス増大サイクル記憶領域を備えるか、または同記憶領域に接続されており、前記ストレス増大サイクル記憶領域は、心不全疾患の病状の徴候を格納するように構成されており、前記ペーシングモード制御部は、前記心不全疾患の病状の徴候に従って、AV遅延間隔およびストレス増大モードセッションの継続時間を指定するように構成されている、請求項1乃至15のいずれか1項に記載に記載の装置。
請求項17
埋め込み型装置を用いて第1ペーシングモードに従ったペーシング治療を与える工程であって、第1ペーシングモードは通常動作モードである工程と、第2ペーシングモードに従ったペーシング治療を与える工程であって、第2ペーシングモードは、第1ペーシングモードの間に与えられるペーシング治療と比較して、心室の少なくとも特定部分上におけるメカニカルストレスを増大させる工程と、第3ペーシングモードに従ったペーシング治療を与える工程であって、第3ペーシングモードは、第1ペーシングモードの間に与えられるペーシング治療と比較して、心室の少なくとも特定部分上におけるメカニカルストレスを増大させる工程と、通常動作モードからストレス増大モードに切り替えられた場合に、第2ペーシングモードと第3ペーシングモードとを交互に行う工程とを含む、方法。
請求項18
第2ペーシングモードと第3ペーシングモードとを交互に行う工程は、第1ペーシングモードに従ったペーシング治療を与えるために第1ペーシングモードに戻る前に、所定のサイクル数にわたって、第2ペーシングモードと第3ペーシングモードとを交互に行うことを含む、請求項17に記載の方法。
請求項19
第3ペーシングモードに交替する前に、第1指定継続時間にわたって、第2ペーシングモードに従ったペーシング治療を与える工程と、第2ペーシングモードに交替する前に、第2指定継続時間にわたって、第3ペーシングモードに従ったペーシング治療を与える工程とを含み、前記第1継続時間および第2継続時間は、独立して異なる値にプログラム可能である、請求項17または18に記載の方法。
請求項20
ストレス増大バーストにおいて、所定回数のストレス増大モードセッションを与える工程と、1日当たり所定回数のストレス増大バーストを与える工程とを含む、請求項17乃至19のいずれか1項に記載の方法。
請求項21
ストレス増大モードの間に、第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードの少なくとも一方のNASPE/BPEG定義ペーシングモードを変更する工程を含む、請求項17乃至20のいずれか1項に記載の方法。
請求項22
少なくとも1つの付加的なペーシングモードに従ったペーシング治療を与える工程であって、前記付加的なペーシングモードは、第1ペーシングモードの間に与えられるペーシング治療と比較して、心室の少なくとも特定部分上におけるメカニカルストレスを増大させる工程と、通常動作モードからストレス増大モードに切り替えられた場合に、第2ペーシングモード、第3ペーシングモード、および付加的なペーシングモードを交互に行う工程とを含む、請求項17乃至21のいずれか1項に記載の方法。
請求項23
第2ペーシングモードおよび第3ペーシングモードに従ったペーシング治療を与える工程は、ペーシング部位、NASPE/BPEG定義ペーシングモード、ペーシングレート、ペーシング振幅、ペーシングパルス幅、心房−心室(AV)遅延間隔または左心室(LV)オフセット間隔のうちの少なくとも1つを含む、独立してプログラム可能なパラメーターを用いてペーシングすることを含む、請求項17乃至22のいずれか1項に記載の方法。
請求項24
埋め込み型装置を用いて、ストレス増大モードの態様に禁忌を示す患者の生理的状態を検知する工程を含む、請求項17乃至23のいずれか1項に記載の方法。
請求項25
信号解析部によってストレス増大モードの態様に禁忌が示される場合に、ストレス増大モードを禁止する工程を含む、請求項17乃至24のいずれか1項に記載に記載の方法。
請求項26
ストレス増大モードが所定の継続時間にわたって禁止された後に、ストレス増大モードを再試行する工程を含む、請求項25に記載の方法。
請求項27
ストレス増大モードを無効にする前に、再試行の所定試行回数にわたって、ストレス増大モードを再試行する工程を含む、請求項24に記載の方法。
請求項28
信号解析部によってストレス増大モードの態様に禁忌が示される場合に、ストレス増大モードを変更する工程を含む、請求項24に記載の方法。
請求項29
前記ストレス増大モードを変更する工程は、第2ペーシングモードまたは第3ペーシングモードの少なくとも一方を、埋め込み型装置に格納された参照テーブルからの異なるペーシングモードと置き換えることを含む、請求項28に記載の方法。
請求項30
第2ペーシングモードに従ったペーシング治療を与える工程は、V−V間隔が所定の心室間隔を超えるときに、心房の心臓事象から心室のペーシングのタイミングを図ることなく、少なくとも1つの心室(V)をペーシングすることを含み、第3ペーシングモードに従ったペーシング治療を与える工程は、心房をペーシングすることと、その心房のペーシングに応答して、心室に生じる任意の内因性心臓脱分極事象を考慮することなく、所定の固定または動的AV遅延の終了後に、少なくとも1つの心室のペーシングを引き起こすこととを含む、請求項17乃至29のいずれか1項に記載方法。
請求項31
第2ペーシングモードまたは第3ペーシングモードの少なくとも一方に対するメカニカルストレスの所望のレベルの表示を埋め込み型装置に受信する工程と、前記表示に従ってAV遅延の減少およびストレス増大モードセッションの継続時間を決定する工程とを含む、請求項17乃至30のいずれか1項に記載方法。
請求項32
心室から感知脱分極信号を得るように構成された埋め込み型心臓脱分極感知回路と、少なくとも1つの埋め込み型心室電極および少なくとも1つの埋め込み型心房電極にペーシング電気刺激エネルギーを提供するように構成された電気刺激回路と、前記心臓脱分極感知回路および電気刺激回路に通信可能に接続されたペーシングモード制御部とを備える装置であって、前記ペーシングモード制御部は、第2ペーシングモードに従ったペーシング治療を与えるように構成されており、第2ペーシングモードは、第1ペーシングモードの間に与えられるペーシング治療と比較して、心室の少なくとも特定部分上におけるメカニカルストレスを増大させ、第2ペーシングモードは、V−V間隔が所定の心室間隔を超えるときに、心房の心臓事象から少なくとも1つの心室のペーシングのタイミングを図ることなく、少なくとも1つの心室(V)をペーシングすることを含み、前記ペーシングモード制御部は、第3ペーシングモードに従ったペーシング治療を与えるように構成されており、第3ペーシングモードは、第1ペーシングモードの間に与えられるペーシング治療と比較して、心室の少なくとも特定部分上におけるメカニカルストレスを増大させ、第3ペーシングモードは、心房をペーシングすることと、その心房のペーシングに応答して、心室に生じる任意の内因性心臓脱分極事象を考慮することなく、所定の固定または動的AV遅延の終了後に、少なくとも1つの心室のペーシングを引き起こし、前記ペーシングモード制御部は、通常動作モードからストレス増大モードに切り替えられた場合、第2ペーシングモードと第3ペーシングモードとを交互に行うように構成されており、前記ペーシングモード制御部は、プログラム可能な回数のストレス増大モードセッションをストレス増大バーストとして与え、1日当たりプログラム可能な回数のストレス増大バーストを与える、装置。
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